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「Cessna Over the Cloud」

Cessna Over the Cloud
<撮影データ>
Camera:Canon EOS-100
Lens:  Canon EF28-105 F3.5-4.5 / @ 35mm
speed: Pオート(1/1000秒前後)
絞り:  Pオート
Film:  ISO100 Nega/Posi
撮影地:Around Franklin airport over the cloud Sacramento Carifornia USA.

<かなり余計なエピソード>

"VFR onTOP"で、雲をIFRでくぐり抜け、雲海上を自由に飛び廻れる状態の時に撮影したものです。
12月〜2月の雨季のサクラメントバレーを覆う1500feet(500m)ぐらいの高さの雲です。

この時期はサクラメントバレー(本州を半身にしたぐらいの大きな盆地。カリフォルニア州の大半はこのサクラメントバレー)に雲が溜まると数日間連続で雨が降ります。
雲は低く垂れ込めるので、この雲を抜けると眩い雲海が広がります。

"VFR onTOP"とは、地上管制でIFR(計器飛行)クリアランスをもらい、離陸直後から雲を抜けるまではサクラメントアプローチ(サクラメント空域を管制する所)からレーダーベクターされ(要するに「右行け!左行け!ヘディング240°を飛べ!」とか指示されながら飛ぶこと)、 雲を抜けたらVFR(有視界飛行)することです。
雲を抜けるとサクラメントアプローチにVFRできることを告げ、レーダーベクターを解除してもらいます。
こうなると晴れて雲海の上を自由に飛べます。
でもVFRなので雲からは1000feet(300m)以上離れて飛ばなければならず、単調な視界のせいか30分も飛ぶと飽きてきます(笑)

帰りは、またサクラメントアプローチにコンタクトを取り、雲の中をIFR(計器飛行)で空港に帰ります。
写真を見ても解りますが、地上が何一つ見えないのでIFRでなければ戻ることができません。

戻る方法はILS進入、VOR進入、ADF進入とありますが、一番精度が高く且つ、高度な技術を要求されるのがILS進入で(というか、ミスがバレやすい)この時もILSで着陸しました。
ILS進入には以下のような計器を使います。
滑走路からGlide slopeとLoacalizer電波が出ており、二つの電波のCenter lineを飛べば視界0(ゼロ)でも着陸できます。
この空港ではグライドパスを飛んで地上200feet(60m、着陸ポイントまで約900m)の位置でも滑走路が見えなければ着陸してはなりませんが、ここまで雲が覆うことは殆どありません。
サクラメントバレーの雨季の雲の高さは500feet〜1500feetにあることが多く、真っ白な雲の中をIFRでレーダーベクターされながら飛びます。
ILSに乗り着陸進入する時、地上高500feet付近になると”フワッ”と視界が開け、滑走路が見えてきます。
このILS着陸ではランディングする瞬間まで2本の針がcenterにあることが理想で、一種のTVゲーム感覚です。
パソコンのフライトシミュレーターでの訓練も有効で、私も実訓練に入る前に何度(何百回)も着陸練習をしました。
Actual IFR(実際の計器気象状態での飛行)ができるこの時期のフライトはとても楽しいです。

撮影者名挿入以外のCG加工はあえてしておりません。
明るさ等の問題がある場合はモニターの輝度調整してご覧ください。


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